神龍木(シェン ロン ムゥ)
1.神龍木(シェン ロン ムゥ)とは
亜熱帯地域に自生する神龍木(Shen Long mu)の抽出成分には主に以下のような生理作用が明らかとされている。
- 血糖値上昇抑制作用
- 抗肥満作用
- 肝保護作用
- 抗酸化作用
血糖値上昇抑制作用は、スクラーゼ(Sucrase)などの二糖類分解酵素の阻害によるものと考えられ、抽出成分は、ブタすい臓由来リパー ゼ(Lipase)の阻害作用およびラット副睾丸周囲脂肪組織から調整した脂肪細胞中の脂肪分解作用を示すことが報告されている。 さらに、 これらは肝保護作用・抗酸化作用にも関わっている。
2.神龍木の供給とその現状
神龍木は太古より人間の健康維持として用いられてきた自然界の薬木である。
原産国は保護育成のため国外輸出を長い間禁止していたが、 2003 年原産国と日本の医療機関との間に独占協定が結ばれ、 世界で初めてこの貴重な槃木が日本上陸を果たすこととなった。
ちなみに、 いまだこの薬木の原木は日本以外正式な輸出の許可が与えられていない。
その協定内容には植樹などの協力が明記され、 日本側は資源保護のためプラントに対する環境整備・安定生産維持に長年貢献している。
これらの貢献度によりわが国には5年木である神龍木の純正原木が 500 トン (50 万人分/年間消費景 l 人 1kg換算)供給可能となっている。
栄贅の過剰摂取の現代において、価値ある薬木が登場したことは世界的にも大変幸運なことである。
原産国からの供給不足を理由に、 若木および現地伐採加工により生じた枝や葉を再利用した製品の注氾濫が、 継続的な社会的認知の弊害になりつつある。
注:純正原木とは5年木の幹を指す。 若木の頃は成分熟成が未熟の状態にあり、また、 5年木であっても枝・葉部分には有効成分が少なく、 効果に疑問が残る。
3.神龍木の製造方法とその取扱い方
製造方法
原産国において効果の低い枝木と葉は切り落とされ、 原木のみが少し大きめのチップ状もしくは棒状にされ、日本に輸出される。
輸入された純正原木を細かく破砕し、 高圧蒸気殺薗循環処理を施したのち、 殺薗・熱風乾燥を経て品質検査に至る。
品質検査完了後、 顆粒状にされたエキス末をlgづつフィルム包装で充填し、 安心・安全な製品となる。
取扱方法
- 飲み方
食事の10分~30分前の空腹時に神龍木顆粒lgl包を飲む。
おやつなどを閻食する時も、 食べる前に同じ量を飲む。
3ヵ月を目安に飲用し、 快方に向かっても日常的飲用を継続する。 - 禁忌事項
低血糖(血糖値70以下)の被験者は飲用を避ける。 - 飲用後、 現れる症状
お腹がごろごろ嗚り、おならが止めどなく出てくるが腸内環境が正常にもどるに従い、おならは解消する。
便が硬くなりお腹が張る状態になる被験者は、 東洋医学の分類による虚症症状に現れやすく、 酸性体質に傾いている傾向にあり、 腸内において善玉薗の優位性が失われている。
このときは, 神龍木顆粒に水を加え2倍に希釈し飲用するか、 飲用を控える。
常に腸内環境を整え、 体質の改善に努める。
4.神龍木顆粒の検証データー及び分析法等
①品質規格
| 項目 | 規格値 | 試験法 |
|---|---|---|
| 形状 | 淡褐色・茶赤色の粉末 | 目視 |
| 味 | わずかに特有な味 | 官能法 |
| スクラーゼ阻害活性(IC50値) | 250µg/mL以下 | 酵素法 |
| 重金属(Pbとして) | 20ppm以下 | 比色法 |
| ヒ素(As2O3として) | 2ppm以下 | 比色法 |
| 水分 | 8.0%以下 | 乾燥減量法 |
| 一般生菌数 | 100個/g以下 | 混釈平板培捉 |
| 耐熱性有胞子芽胞菌数 | 10個/g以下 | 混釈平板培捉 |
| カビ・酵母菌数 | 10個/g以下 | 混釈平板培捉 |
| 大腸薗群 | 陰性 | 混釈平板培捉 |
②分析値
| 分析試験項目 | 測定値 | 分析法 |
|---|---|---|
| 水分 | 2.8% | 乾燥減量法(105℃ 5時間) |
| たんばく質 | 1.3% | ゲルダール法 |
| 脂質 | 0.3% | 酸分解法 |
| 灰分 | 6.8% | 直接灰化法 |
| 食物繊維 | 5.1 % | 酸素一重量法 |
| 水分 | 83.7% | |
| エネルギー | 353kcal/100g | 栄養表示基準によるエネルギー換算 |
| ナトリウム | 267mg/100g | 原子吸光光度法 |
| スクラーゼ阻害活性 | 120µg /mL | |
| マルターゼ阻害活性 | 480µg/mL | |
| イソマルターゼ阻害活性 | 41µg /mL |
神龍木顆粒はスクラーゼ、マルターゼ(Maltase)、イソマルターゼ(Isomaltase)を阻害するが、唾液由来アミラーゼ(Amylase)、 及びすい臓由来アミラーゼをほとんど阻害しない。
5.生理学的効果に関する検証
血糖値におよぼす影響
神龍木 は二糖類分解酵素の阻害作用を有し、 血糖上昇抑制効果が認められている。
神龍木に含まれる血糖値上昇抑制作用をもたらす成分が、腸から糖を吸収するときに働くa-グルコシターゼという酵素を抑える役目をし、高血糖を改善する。
ちなみに、 糖尿病の治療薬のなかにはa-グルコシターゼ阻害薬という薬が存在する。
神龍木が血糖値を抑制するメカニズムはこの薬の作用と同等である。
しか もラット実験においては、 医薬品と同程度以上の結果が検証されている。
今回、 30歳以上の男女を対象に神龍木エキス末を用いて血糖値におよぼす神龍木の影響を調べた。
神龍木による血糖上昇抑制効果
ヘルシンキ宣言の主旨に則って インフォ ームド・コンセントが得られた健康な 30歳以上の男女 10名で試験を行なった。
神龍木顆粒(200mg、 300mg、 400mg)を摂取して から 5分後にスクロース50gを摂取させ、 血糖値 および血中インシュリン(Insulin)値について検討した。
スクロース摂取後 30分で は神龍木顆粒200mg以上で血糖上昇抑制作用が認められた【図1】。
さらに、 スクロース摂取30分後のイン スリン上昇値は神龍木顆粒300mg、 400mg 摂取で 有意に 抑制 された。【図2】

健常人10名(平均年齢35、 9歳土2.9歳)を被験者と した。
試験前夜22時以降絶食の後 、試験日の9時前後の絶食時に行なった。
t-検定;コントロー ルに 対して * p < 0.05, **p < 0.005
神龍木顆粒長期摂取が境界型及び軽度糖尿病症例者におよぼす影響
空腹時血糖値が110mg/dL以上の境界型糖尿病(6名)および軽症II型糖尿病症例者(10名)の計16名に、 神龍木顆粒の12週間摂取試験を行なった
神龍木顆粒摂取は毎食市5~10分前に行ない、12週間継続させた。
4週ごとに空腹時血糖およびヘモグロビンAlC(HblAc)を測定し、12週間の摂取期間後は4週間摂取を中止させ、同項目を測定した。
その結果、 試験開始前に対し、 12週間目まで空腹時血糖およびヘモグロビンAlCはいずれも有意に減少した。
一方、 摂取中止4週間後では、 空腹時血糖およびヘモグロビンAlCが上昇するリバウンドを起こした【図3】。
以上の結果から、 神龍木顆粒の摂取は境界型および軽度II型糖尿病症例者の空腹時血糖お よびヘモグロビンAlCの改善に有用であることが示唆された。
また、血液生化学検査では、血圧をはじめ、肝臓、腎臓などの臓器に与える影響も認められなかった。これらの結果より、 神龍木顆粒は12週間の長期摂取において副作用はみられず、 安全性の高い食品であることが証明された。

t-検定;試験前に対して*p< 0.05、**p< 0.001
抗肥満作用
抗肥満効果は、 神龍木に含まれる成分の作用による。
マウスに高脂肪食あるいは高脂肪食に神龍木穎粒1000 分の2あるいは1000分の5を8週間自由摂取させたところ、 摂取量に差はなかったが神龍木顆粒1000分の 5で体重増加が抑制された【図4】。

P < 0.05 Tukey-kramerの多重比較検定;異なる文字間で有意差あり
肥満/便秘解消の因果関係
食物に含まれている炭水化物(多糖)は、 酵素スクラーゼの働きにより体内保存のため小腸で吸収されやすい単糖へと分解される。
分解された単糖のグルコース(Glucose)・フルクトース(Galactose)は腸壁から吸収され、 動脈を通じ全身へと運ばれ、 それぞれの部位で脂肪となって蓄積されていく。
神龍木は炭水化物を小腸で単糖に分解している酵素スクラーゼの働きを阻害し、 糖の小腸からの吸収を妨げ、 脂肪の蓄積による肥満を解消する。
神龍木を摂取することにより、 小腸で分解を阻害された炭水化物(多糖)は腸壁に吸収されにくいオリゴ糖に変化し、 そのまま大腸に到達して体外に排出される。
この過程では、 腸内のビィフィズス菌がオリゴ糖を餌として腸の活動を活発化させ、 便秘解消に繋げていく。
このことを、 医学的には《連鎖 の活性》と称す。
合併症の予防
糖尿病で高血糖がつづくと細胞中に大量のブドウ糖が流入し、 そのブドウ糖を代謝させようと酵素の活性が高まり、 他の酵素の活性が低下していく。
その結果ソルビトール(Sorbitol)という糖尿病合併症の原因物質が増加する。
神龍木には、 ソルビトールを阻害する作用があり、 網膜症・腎障害・神経障害といった合併症を予防することができる。
ラット実験においては、 神龍木のソルビトール阻害効果が検証された。
6.医学的見地
糖尿病や肥満の改善に大きな効果が期待される神龍木は、 医学的見地より注目されている。
それぞれ生活習慣病にかかわる食べ物の研究をしているうち、 神龍木の効能に興味をもち、 継続的に分析調査を行なっているが、その過程で以下のような、 興味深い論文が発表された。
神龍木は薬品として扱える薬のカテゴリーではあるが、 摂取方法を食品として関与したい。
食品として採用することが、 糖尿症状の被験者に対し毎日の食事設計を可能にし、 その有効性を一歩一歩明らかにさせる。
薬品は《病気になってから処方し、 摂取する。》ものである。 それに反し、 食品は《健康の回復と維持という目的から予防医学の一環》として日常的摂取が可能となる。
薬品との併用も可能であり、 この薬木の成分は究極の糖尿病の薬となる存在である。
7.安全性
変異原性試験
復帰突然変異試験【Ames試験】は、 OECD化学物質試験法ガイドライン471 (1997)に従って試験を実施した。
試験の最大添加量であるlプレート当たり神龍木顆粒500µgまで、S9mixの有無にかかわらず陰性であった。
急性毒性試験
急性毒性試験はOECD化学物質試験法ガイドライン420固定用量法(2001)に従ってラット雌を用い投与量 2000mg/kg ラット体重で試験を実施した。
本試験では死亡例は認められず、 解剖的所見についても異常は詔められなかった。
13週間反復経口投与毒性検査
神龍木顆粒の安全性評価として、 320mg、800mg、 2000mg/kg/dayの投与量で、 ラットに13週間反復経口投与した時の毒性を検討した。
その結果、 般状態の観察、 体重、 摂餌量、 血液学的検査ならびに病理解剖学的検査に神龍木類粒に起因した変化は認められなかったが、血液生化学検査において2000mg/kg/day投与群で GOT および GPT の有意な高値が認められた。
従って、 神龍木顆粒の無毒性量は雌雄とも800mg/kg/day(有効量の約80倍)と推察された。
残留農薬の分析
主要63農薬についてGC/MS分析装置にて測定を行なったが、 神龍木顆粒から残留農薬は検出されなかった。
8.保存安定性
神龍木顆粒は常温、 2年間の保存で一般成分の変化はほとんど認められない。
スクラーゼ阻害活性の変化も認められない。
9.耐熱性
神龍木顆粒は120℃で1 時間加熱してもスクラーゼ阻害活性には変化は見られない。


